第16回世界肺癌会議(日本肺癌学会協力作成)

第16回世界肺癌会議(日本肺癌学会協力作成)

第16回世界肺癌会議(The 16th World Conference on Lung Cancer)

2015年9月6〜9日(米・デンバー)

日本肺癌学会理事長の光冨徹哉先生(近畿大学呼吸器外科学教授)および理事の先生方のご協力により、厳選演題を理事の先生方の解説とともにレポートいたします。

※記事内容は日本肺癌学会の見解を示すものではありません。
※解説の池田徳彦先生は日本肺癌学会および世界肺癌会議(WCLC)の理事、里内美弥子先生はWCLC理事となります。

日本肺癌学会理事長 光冨 徹哉 氏 総括コメント

世界肺癌会議は2015年9月6~9日に米国デンバーで開催されました。今回の会長は、日本でもお馴染みの世界肺癌学会の最高経営責任者であるFred Hirsch教授で、世界から5,000名の研究者が参加し熱心な討議が行われました。

今世紀に入ってからの上皮成長因子受容体チロンシンキナーゼ阻害薬(EGFR-TKI)に続いて、ALK-TKIの成功は肺がんがんの薬物治療の世界での大きなブレークスルーでした。その初期の熱狂が過ぎた現在、この領域の研究はその他の新しいドライバー遺伝子の探索や耐性獲得のメカニズムの解明とその対策についての研究にシフトしてきています。ここで紹介されている、AZD9291やペメトレキセド併用ゲフィチニブの試験などがその代表として挙げられます。

近年肺がんをはじめとするいくつかのがん腫で、免疫チェックポイント阻害薬の高い臨床効果が報告され、大きな注目を集めています。今後はいかに有効な患者選択を行うかが重要であり、ここで紹介されているペンブロリズマブのバイオマーカー研究は多面的な解析を行っており興味深いものでした。今後この免疫チェックポイント阻害薬は、従来の治療体系を置き換えてくることも予測されており、近い将来肺がん治療アルゴリズムの大きな様変わりが予感されます。またプレナリーセッションで報告されたE1505は、ベバシズマブの術後アジュバント試験ですが、非常に長期間かかった試験結果の報告で大きな注目を集めていました。

世界肺癌会議の開催は来年はウィーンであり、これから毎年開催されます。さらに、再来年は横浜で日本肺癌学会学術集会との同時開催が決定しており、日本肺癌学会をあげて大きな成功に向けて努力していきたいと思っております。

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